忘れないうちに：きょうのわたし：SSブログ

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忘れないうちに　[おでかけ] [編集]

あの頃はまだツアー中だったので、内容を詳しく書くことも出来ず
ただ「すごい」としか言えなかった。

確かにギエムはすごい。
チケット争奪戦を勝ち抜いたわたしもえらかった。

だから変に期待しすぎてしまったのか、
「すごい」と同じ割合で感じていたのは「何だかな」

わたしはただ、ただギエムを堪能したかった

「白鳥の湖」
初めてギエムの白鳥を見た時、それはそれは衝撃的だった。
ただ美しいだけじゃあなくて、かっこいい白鳥。
ギエムといえば「白鳥」そんなことも言われていたね。
エトワールに任命されたのも白鳥。

これを目の前で...　チケット入手できて本当に良かった。
あれ？あれれ？
いくら２幕アダージョだけとはいえ、あまりにも短すぎる！
あの、あの時の衝撃は何だったの？
とはいえ、やはりギエム。そんじょそこいらの白鳥とは違います。
目の前で見られただけでいい。
感動。

「優しい嘘」
ギエムのしなやかに鋭く動く体
ルリシュも素敵！
だけどこれも短すぎた...
あれれ...
拍手し忘れるところだった。

「Ｐｕｓｈ」
マリファントの振り付けを、マリファント自身が踊るというもの。
ゆったりとしていて、ギエムのあのテクニックはないものの、
すごーっく素敵。
今回の目玉は白鳥よりもこちらという意味がわかった。
Ｂプロでもう一度見られるなんて楽しみだわ。

色々と事情があってギエム以外のプログラムがあるのは仕方ない。
でも、そのたびに気持ちが落とされてギエムの感動が...
何だかな

Ｂプロ

「Ｐｕｓｈ」
圧巻！
大人の男と女。なんて素晴らしいんでしょう！

「ＴＷＯ」
終わった瞬間、鳥肌。
数秒の沈黙の後、どよめき、そして割れんばかりの拍手。
そう、これこそギエム！
できることならもう一度観たい！！！

「白鳥の湖」といい、「椿姫」といい、ギエムはもしかして
もう古典はやりたくないのかも...なんて思えてくる。
いやいや、できることならもっと観たいんだけど...

この日も東京バレエ団の演目あり。

あぁ...
いったい何なの？
ギエムと同時に観ているから？
違う、そうじゃない。

「カルメン」
これはいくら何でも...ひどすぎる...
テクニックよりも演技、いや、テクニックも足りなさすぎる。
あの...カルメンがどんな話しなのかわかっていますか？
カルメンって魔性の女なんですよ。
あなたは刺されたんですよ。食べ過ぎじゃないんですよ。
先日観た、Ｋ○○○カンパニーのカルメンの方がずっとカルメンらしい。

「シンフォニーインＤ」
あの...言葉悪いようですが、まるでバレエ教室の発表会。
プログラムとはいえ、強制的に観せられるのって辛い。
席を立ちたい、帰りたい。
拷問を受けているみたいと思っていたところで「ブチッ」という大きな音が響いて、
男性ダンサーがケガ。
他のダンサーに抱えられて退場していきましたが、
ダンサーのケガは胸が痛いです。
靭帯？それともアキレス腱？
どうか早く良くなりますように...

会場には、白い花に囲まれた大きなベシャールの写真。
一緒に、ベシャールが好んだボードレールの詩

おお、「死」よ、老船長よ、

時は来た！

錨をあげよう！

ボードレール　「旅」